恋結び ~キミのいる世界に生まれて~


もう深夜で、家の中は寝静まっている。


リビングの明かりを付け、まず最初に開けたのは電話が置かれている棚。


引き出しを一つずつ開け、書類の束や雑貨をかき分け念入りに探したけど、それらしきものは見つからない。


「じゃあここ…?」


ガシャンッ……


「あっ……」


勢い余って肘が当たり、ペン立てが床に散らばってしまった。


その瞬間、あたしの中で何かがはじけた。


「…っ、どこっ……」


リビングにある棚という棚を全て探り、引き出しの中身をひっかき回す。


もう無我夢中だった。