あれからあたしは毎晩同じ夢を見ている。
そしてうなされて、飛び起きて……
もう……眠るのが……怖い……
きっと顔のない女性は。
…―産みの…親。
産んで、捨てた親……
夢の中にこうやって毎晩毎晩現れる母親らしき人物。
あたしだけ生い立ちを知らないことに、潜在的に劣等意識を抱いている証拠かもしれない。
産みの親は一体どこで何をしてるの…
あたしは本当は生まれて来ちゃいけない人間だったの…
あたしはどうして捨てられたの…
やり切れない思いを抱えながらびっしょりになった服を着替えて、ふと思った。
メニュー