「……ぅっ……」 全部、 全部、 翔平の優しさだったんだね――… あたし、何も、知らなくて…… 震える拳を握りしめながら、後悔ばかりが押し寄せて来る。 「……事情は分かった。けど、それが美桜と別れる原因にはならないだろう」 「本当にそう思うか!?」 再び声を荒げる翔平。 「人殺しなんて、この世で一番の大罪なことくらい理人だって分かるだろ!?」 「……っ…それでも…翔平は産みの親なんて今まで関係ねえって顔してたじゃねえか! それを通して切り捨てればいいだろ!なんで今になって――」