「母さん達、先に食事して来て」 また目を開くかもしれない奇跡を信じて誰一人病室を離れられないでいると、いつの間にか夜の7時を過ぎていた。 「でも……」 翔平がそう声を掛けても名残惜しそうになかなか理人の側を離れないお母さん。 「お母さんたちが戻ってきたら、あたしと翔平も食事に行くから」 そう言うと、お父さんが無理矢理お母さんを外へ連れて行った。 2人残された病室。 「あんま気ぃ落とすな。いつもの状態に戻っただけだ」 「………うん…」 そういう翔平だってショックが隠せてない。