「…お母さん…ひどく疲れてるみたい……」 「母さん、大丈夫か!?」 あたしにもたれかかりながら泣きじゃくるお母さんを翔平が抱え上げて。 「美桜、布団」 「うんっ」 言われるまま急いで和室に布団を敷き、翔平がそこへお母さんを寝かせた。 しばらくしてお母さんは落ち着き、このまま休みたいと言った。 電気を消して、あたし達は和室を後にする。 「母さんも限界なんだろうな……今夜は美桜、横に寝てやれよ」 「うん。そうする」 お母さんが話していたことは…黙っておいた。 「……で、コレなに?」