―――… 「ただいま……」 学校から帰ると、真っ暗なリビングでお母さんがうたた寝をしていた。 翔平もまだ部活から帰って来てないみたい。 暖房もついてない冷え切ったリビング。 慌てて暖房のスイッチを入れ、肩から毛布をそっとかけた。 ……疲れてるよね… 「あらっ…もうこんな時間……」 むくり、とお母さんが起き上がった。 「ごめん、起こしちゃった?」 「いいのよ。今から夕飯の支度するわね」