「うん、そうだね」 目の縁に溜まった涙を拭うと、莉子がおもむろに布団の中から理人の腕を出した。 そして腕をさすり始める。 「なにしてるの?」 「マッサージ」 「マッサージ?」 「うん。こうして刺激を与えるといいみたい。それに使わないと筋力って嫌でも衰えちゃうじゃない?筋肉の衰え防止にもいいと思って。ね、一石二鳥」 「……」 そんな莉子に胸が熱くなった。