恋結び ~キミのいる世界に生まれて~


しばらくあたし達は無言のまま、理人を見つめていた。



ピッ…ピッ…ピッ…


規則正しい機械音だけが、遠慮もなしに音を奏で続ける。


それが、また悲しく聞こえて……




「理人の痛みは、あたし達の痛み。だから今は、理人のことだけを考える。

やり直すのは、理人が目覚めてからでも遅くないから……」



そう。


これは

戒めみたいなもので。



いくら理人の気持ちから逃げようとしても。


……どこかで分かっていた。


目を背けられない現実があるから。



――理人からの……キス……。