これが水沢家の朝の象徴。 昨日のことが…… 夢だったらいいのに…… 「……あ…」 無意識のうちに、翔平と理人、二つのカップを用意していた。 ふふっ。 慣れって、こういうもんなのかな。 口元が軽く緩み、大事に理人のカップを持ち上げた。 ……じゃあ、これであたしも少しだけ口にしようかな…。 コーヒーを翔平の前に置いて、あたしも向かい合わせに座った。 「サンキュ」 翔平はそれをゆっくり口へ運んだあと、 「さっき…… 倉庫の扉…開けようとしてた?」