…仮眠…あまり取れなかったのかな。 あたしも倉庫のことはいったん忘れ、気持ちを切り替えるようにコーヒーの準備に取り掛かる。 「少しは休めたか?」 対面キッチン越しに。 「うん。あたしだけ休んじゃってごめんね」 「いや、全員で倒れたらどうしようもないし。それに美桜、鼻声だったろ。風邪か?」 気付いてて……くれたんだ……。 「ありがとう。薬飲んだからもう大丈夫だと思う」 「無理すんなよ」 嗅ぎ慣れたコーヒーの香りが、ほんの少しだけ心に余裕を生む。