「――もしもし、お母さん……?」
翔平の電話が繋がらなくてお母さんに電話を掛けると、理人の容態に変化はないと教えてくれた。
変わりがないのは、意味を返せばいいことなのかもしれないけど……。
意識……本当に戻らなかったらどうしよう……。
一人の朝食なんて取る気も起きなくて、あたしはその足で外に出て教会へ入った。
色とりどりのステンドグラスが朝の光に反射して綺麗に光を放っている。
柔らかいその光に包まれながら真っ直ぐ歩き、十字架を前に膝をついた。
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