誰の声も聞こえない。


笑い声も聞こえない。



お父さんもお母さんも翔平も理人も……。



誰も……いない…





「理人……」


怒涛の1日を、初めてゆっくり振り返る。


一夜にして変わってしまったこの現実に、言い知れない涙が零れた。