「あたしの……せいだ…」
震える声で莉子は言う。
「どうして莉子のせいなの?」
「………」
口を噤んでしまったのは、あたしが理人との関係を知らないと思ってるからだと思う。
「…ごめん……翔平から聞いちゃったの」
正直に言うと、莉子はハッとしたように顔をこわばらせた。
「昨日、体育館の裏で翔平と莉子が話してるの見ちゃって……。2人の仲を疑って翔平を問い詰めたの。
……翔平は全然口を割らなかったんだけど、言わないならもう別れるって啖呵まできって…」
別れ話をしたなんて嘘だけど。
最後まで秘密にしようとしてた翔平の気持ちを汲みながらそう言った。



