「理人はっ!?バイクにはねられて意識不明なんて嘘よね!?」
取りみだす体を抑えるように、その腕に手を伸ばした。
いつも落ち着いている莉子がこんなに取り乱すなんて、ますます翔平の話が現実味を帯びて目を伏せたくなる。
昨日までのあたしだったら、よっぽど幼なじみが心配なのかと疑わないけど。
知ってしまった今、そんな莉子を見ているだけで涙が出そうになった。
「ん……取り合えず……命に別状はないから安心して」
莉子はとにかく理人の姿を一目でも確認したいはず。
その気持ちが痛いほど分かるから、そのまま莉子を理人の元へ連れて行った。



