やっと取り返して箱に戻すと、 「どうしたの?」 さっきまでテンションが上がっていた翔平が固まっていた。 「……すげー。美桜のおっぱい……」 そして、妙に感心したように呟く。 「……っ!!!」 「おっぱい言うなよ。なんかいやらしい」 「理人に言われたくない」 日焼けなのか何だかよく分からない顔色の翔平を見れなくて、あたしはなんとなく目を逸らした。 兄妹だって…… 翔平にそんなこと言われたら意識しちゃうよ……