会話が再開されたのはそれから十数分後のことで。
重たそうに出た理人という名前に、あたしはピクリと眉をあげた。
頬に流れていた涙を知られないようにそっと拭う。
翔平の顔を盗み見ると、このわずかな時間で顔の腫れがまたひどくなったような気がした。
赤かったその色は、青みを帯びて更に痛々しさを増している。
「…理人…が……?」
待っていても一向にその続きが始まらない。
自分で切り出したのに躊躇う様子に、もしかしたら翔平も理人から"あのこと"を聞いていたのかと、それとなく切り出そうとしたとき、
「理人が毎晩どこにいるか知ってるか……?」



