「じゃあ見せろよ」 「べ、別に見せるようなもんじゃ…」 「あ、UFO!」 「へっ?」 気が逸れた瞬間。 箱は理人に渡っていた。 「ちょ…返してっ…」 バカみたいな、しかももう100回は引っかかってる手口なのにまた引っかかったあたしってほんとバカ。 「へい、パス」 翔平とタッグを組み、箱が宙を行き来する。 背の高い2人が放り投げれば届くわけなんかなくて。 「うわお!」 理人の手からぶら下げられたそれは……