恋結び ~キミのいる世界に生まれて~


……っ。


「…んだとっ!?」


また力を携えたその腕は、再び理人の頬を殴り飛ばした。




理人は……。


こんな状況でも、あたしの微妙な気持ちに気づいてくれてたの……?


あたしがどんな思いでガラス越しの2人を見ていたが、分かってくれてたの……?



何とも言えない気持ちが、胸の中を渦巻く。



「分かったような口利いてんじゃねえっ…」


「分かってねえのはオマエだろ!!」