「酔ってなんかねえし」 「………」 それでもフォローしたつもりがきっぱりと言い切られてしまえば、もう口なんか挟めない。 「美桜になにをした」 同じ言葉を繰り返す翔平は、元々あたしなんかに耳も貸さずただ理人だけを見据えていた。 「これはどっちバージョン?彼女にちょっかい出されて怒り狂う彼氏?それとも可愛い妹に手を出されて弟を戒める兄貴?」 「ふざけるなっ…!!」 ――ガッ… 明らかに挑発している理人を、翔平は有無を言わさず殴り飛ばした。 すかさず理人も翔平を殴り返す。