その前に滑り込むようにしゃがみ、缶を奪い取る。 床には既に空の缶が2本転がっていた。 「どうしてお酒なんかっ…!?」 そりゃ、理人は真面目な高校生じゃないから、お酒の1度や2度、飲んだと聞いたって驚きはしないけど。 こんな夜中に、家の中でお酒を飲むなんて普通じゃない。 「全然酔えねえし」 3本も開けたのに、まどろむどころかその目はいつも以上に覚醒しているように見える。 そして酔えない自分に嘲笑しながらぐしゃりと片手で缶を潰した。