「今日は理人休みなの?」 「えっ、そんなはずは……」 1限目のあと。 莉子にそう言われて理人の席に目を向けると、そこは空席で休みなのだと初めて知る。 そしてそのまま前の白いシャツの背中をちょんと指で突っついた。 「ん?」 「理人、どうしたの?」 「どうしたって?」 「来てないみたいだから」 理人の机を指すと、翔平も気付いていなかったみたいで目をぱちくりさせた。