恋結び ~キミのいる世界に生まれて~


「あ、翔平おはよ!」


「……っす」


短い朝の会話を交わす莉子と翔平に体が反応して、思わず顔を向けてしまったあたしは翔平と目が合った。


「…っ」


きっと、目を逸らしたタイミングは一緒。


ガタガタッと大きな音を立てて、翔平はあたしの前の席に着く。


席に着いたっきり、翔平の後ろ姿はピクリとも動かない。


「……、」


他人行儀な白いシャツの背中を見ていると、昨夜のことがまるで夢のように思えてきた。