「かわいい……」 涼しげな切れ長の目が印象的な翔平も、目を瞑ってすこし口が開いた寝顔はどこかあどけなくて。 翔平の寝顔を見るのなんてきっと小学生以来だと、どこか可愛らしいその顔を一人占めした。 綺麗な唇…… 昨夜、何度となくあたしの体に触れた形のいい唇は、無防備にあたしの前にさらけだされてる。 ―――触れたい。 そんな欲求に駆られ、人指し指で軽く触れる。 寝てるし、気づかないよね? その感触をもっとリアルに感じたくて、翔平を起こさないように少しだけ体を浮かせて翔平の顔に唇を近づけた。