「……、」 ギュッと口を噤んだあたしの髪を、翔平が優しく撫でた。 「大丈夫。俺が守るから」 「………」 「今夜は、俺だけを信じて…感じて…?」 これから世界一愛している人に抱かれる。 きっと、一生忘れられない幸せな夜になる。 あたしだって。 何を捨ててでも、翔平だけを愛しぬきたい。 ……愛しぬく自信があるから…… 「……うん」 そっと目を閉じて、全てを翔平に預けた。