それに泊まりなんて……
「色々と……気を付けてね」
まるで親みたいなことを言うようだけど、心配だったから。
すこし口ごもりながら言うと、
「気を付けてって何をかなー」
「……っ、それはっ……」
あれだけ彼女がいて、今まですべてプラトニックな付き合いをしてきたなんて思わない。
実際、『昨日の理人超良かったー』なんて、聞きたくもない痴話を耳にしたりしてるもん……
「何かな何かなー」
顔が熱くなったあたしに、理人は角を向けて突進してくるイノシシのように頭を振りながら迫ってくる。
「………」
言えないのが分かってて言わせようとするなんてほんとタチが悪い。



