「……悪いことしちゃったね」


「ああ」


理人が去ったドアの内側には、残された桃の大皿と3本のフォーク。


フォークは、それぞれバラバラな方向に倒れていた。




それを見て


「………理人……」


ふと、淋しさが襲った。






それは……



これから起こる何かを


暗示していたのかもしれない――…