サプライズって……。 だから朝、なにも言われなかったんだ。 「……ビックリしたぁ…」 かなり感激。 「んも~帰って来てるのになかなか家に入って来ないから待ちくたびれちゃったわよ~」 お茶目に笑うのはお母さん。 とても優しくて賢明な女性。 「今日はごちそうだぞ。さ、早く中に入って入って」 髭の手入れは怠らない、いかにも牧師さんって感じのお父さんは陽気でとても明るい人。 2人に背中を押されるようにして、あたしはリビングへと入って行った。