やっぱりあたしは間違っていたのかと思う。 捨てられて、何の懺悔もしに来ない親に会ってみたいと思う気持ちは普通じゃないのかな。 「だって、すげえ金持ちで、今ごろ海外で優雅な生活でも送ってたらムカつかねえ?」 「え?」 「逆に……ちゃんとした職にもついてなくて、金せびられても困るだろ」 「………」 「だから俺は知らない方がいいって思うんだ」 自分に言い聞かせるように口にする言葉は、決して負け惜しみなんかじゃなかった。