―――パンッ。 家に入った瞬間、破裂音とともに目の前がカラフルに弾けた。 「な、なにっ!?」 頭にもしゃもしゃと掛けられた紙テープをかき分けると 「「ハッピーバースデー!」」 クラッカーを手に、玄関で待ち構えていたのはお父さんとお母さんだった。 「あ……」 「サプライズサプライズ」 そう言って、理人も真横から一発クラッカーを飛ばした。