莉子じゃない別の声が聞こえて顔をあげると、そこにはさっきまではいなかった理人の姿。
やっと起きたか…というように腰を上げた。
……迎えに来てくれたんだ。
今、板挟みになっているのは理人。
食事の時にも口を利かないあたしと翔平を心配するお母さんを、一人で明るく楽しませてる。
あたしのせいで、理人にはすごく迷惑をかけてる。
本当の家族のように仲良しで平和だったあたし達。
他の家庭とは違い特殊だからこそ、平和を乱しちゃいけないのに……。
事後処理も出来ないくせに軽率に告白したりして、自分の子供っぽさにいい加減腹が立った。
「…理人…ごめん……」



