………えっ。 ポツリと聞こえた言葉に耳を澄ました。 軽蔑…しないの…? 若しくは大笑いでもするかと思ったのに、真面目な声で。 「血の繋がった兄妹だって、ない話じゃない」 「………」 理人らしくない声に戸惑いながらも、あたしは投げ出していた足を正座に切り替えた。 「血が繋がってなければ、尚更ない話じゃないだろ」 物分りの良すぎる言葉に、トクトクと鼓動が早くなっていく。 ……もしかして。 「…理人は……気づいてた……?」