ある日のこと。


私はお店の休みの日であった。


店長から電話がかかってきた。


電話に出るなり…
「あいつ、マジで
バカしゃらくせーんだけど!」
と言ってきた。


「えー?」と思って
聞いているとどうやら
それは加奈子の事であった。


店長から電話がくる前に
加奈子から私のところへ
意味不なメールが入っていた。


内容はとりあえず
私に対して
怒っている文面だった。


「なんなんだろう…」
と店長の話を聞いていると…


どうやら加奈子の耳に
私が店長の事が
好きだということが
入ってしまったようだった。


どういった流れかは
わからないけれど…
店長が話したようだ。


それを聞いた加奈子は
私と店長に裏切られたような
気持ちになったのだった。


しかし私には
加奈子にどうしても
言えなかった理由があった事を
加奈子に伝えたけれど
そんな事は
聞いてはくれなかった。


店長は加奈子に対して
「どうして自分が
怒られなきゃ
ならないのか?」
と怒っていた。


そして店長は
加奈子が私の友達なら
私に好きな人が出来たら
応援するのが
友達じゃないのか?
と言っていた。


まさにその通りだな…
と思って聞いていた。


とにかく店長は
加奈子に言いたい放題
言われたようで頭にきていた。


そして私に
「もう!頭きた!知らねー!
今日、店が終わったら飲もうぜ」
と言ってきた。


加奈子のことが
少し気になったけど
私は悪いことはしていないし
隠していたとかでは無く
言えなかった理由くらい
わかってもらいたかったので
加奈子の言う事は
気にしない様にする事にした。


そして私は店長に
「いいよ」と言った。


仕事が終わるのを
楽しみに待っていた。


しかし
店が忙しくなってしまった為に
終わるのが遅いから
という事でまたの機会になった。


その日をきっかけに
加奈子とは
絶交状態に
なってしまったのだが
店長と私の二人の関係が
今までとは違う形になっていく
始まりだったのであった。