二度のドタキャンを
されてからというもの…


私からも店長からも
前みたいな
メールのやり取りが
完全になくなった。


それでも私は
気になって気になって
仕方なかった。


何度も何度も
メールしようか迷った。


メールの文章を
書いては消して…
書いては消して…


私はもう本気で
店長のことを
好きになって
しまっていた。


今まで毎日送りの車で
必ず真っ直ぐ
家に帰っていた私だったが
それからというもの
わざとよそよそしい
態度をとったり
迎えにきてくれる人が
いるんだからと
見せつけてやりたかった。


しかし店長は
そんな私の事を
気にもしていないようだった。


私はもう
どうでもいい…
と思った。


複数人の男の人と
関わったり


毎日違う異性と
取っ替え引っ替え
遊んでいた。


そんな日々を
送っていた私だったが
ある時ふと気が付いた。


自分のしていることは
とても虚しい事だった。


ぽっかり空いた
心の穴を埋める為に
必死になっていた
私だったのだ。

でもぽっかり空いて
しまった心を治せるのは
店長しかいなかった…


今までの
自分のしてきた事に
目が覚めて我に帰った。


私はとても虚しくて
たまらなかった。


そして私の心の中は
空っぽになっていた。


どうしてもどうしても
店長のことが好きで
たまらなかった。


その穴埋めは
他の人には
できないものだった。