「行く……一緒に行くっ」 その刻、須佐乃袁が感じたのが、いったいどのような気まぐれだったのかは、いまだ本人にもよくわからない。 しかしその後、魔族ヴリトラとの戦いに勝利したインドラの傍には、立派な成人へと成長した須佐乃袁の姿があった。 それから地界へと須佐乃袁が堕ちるまで、そう刻はかからなかった。 しかしそれはまた、別の物語である。 end