すると、耳打ちをしてきた。

「ねぇ、鈴香ちゃんさ~・・・。
 
 ・・・やっぱなんでもなぃ~」

といいニコニコしていた。

・・・でも、なんとなく喋り方が変わった事。

・・・そして、翔哉の前では見せなかった笑顔。

・・・悪いことをかんがえてるような・・・。

でも、気のせいか。

この子はいい子だし、そんな悪い事・・・

絶対にしないよね。

「あ、俺、今から塾なんだって。

 じゃ、蘭、ばいばい!!」

「あ、翔哉、ばいばい!」

そして、その流れにのって

あたしも帰ろうとした。

・・・すると。

「ねぇ、鈴香ちゃん。」

「・・・あ、何?」

振り返り山野さんの方をみる。

「鈴香ちゃんさ、淳と付き合ってた

 んでしょ??」