何度かCMを見てようやく製作会社の電話番号を控え、

さっそく電話をしようとした刹那。


玄関の呼び鈴が鳴った。


こんな時に、とイライラしながら受話器を置いて、居間を出て玄関へ急ぐ。


「はいはい、どなた」


ガラガラと玄関の引き戸を開けると、白い肌、きれいな黒髪、くりくりした大きな目の女の子が立っていた。


私は思わず叫ぶ。


「よりかちゃん!?

よりかちゃんでしょ!」