「…ん、久しぶり」
あたしと蒼がよく来た丘。
――星がよく見える丘。
あたしはここが大好き。
あたしは静かに携帯の電源を落とした。
「…綺麗だなぁ…」
手を伸ばせば届きそうなのに届かない。
本当はいっぱい…いっぱい…離れてるのに。
あたしと蒼も……そうだよね。
「…蒼ぉ…」
星に手が届かないよ。
…ねぇ、欲しいのに。
手をいっぱい…伸ばしても届かないよ。
どうしたら…届くのかな?
ねぇ……どうしたらあたしを見てくれるかな?
どうしたら…あたしに笑いかけてくれるかな?
「…大好きっ…蒼…」
気づいてしまったこの気持ちはどうしたらいいのかな?
誰か、教えてよ。

