肩を掴んでくる先輩を振り払って、ベッドを抜け出た。 「ツッキー……頼むから……もっかい考え直して」 背中に響く先輩の声は、あたしの胸を締め上げる。 それでも服を着て、鞄を持って。 呆然としてる先輩を振り返った。 苦しくてたまらなかったけど、 「先輩」 本当に、幸せだったから。 「楽しかったです」 最後は笑顔で。