暗い草陰に沈むようにしてそのまま仰向けになる。 自然とため息が落ちた。 空高くからオレを見下ろす月は、コートの照明から隠れるようにそっと浮かんでる。 「はぁ…」 虫の声が飛び交う藪の中で、 月島に突き飛ばされた場所が、やけにズキズキと痛んだ。