*嘘月とオオカミ先輩*





「サク――放し」




細い肩を掴み、強引に唇を合わせようとした瞬間、




「ツッキー?」




暗がりから月島を呼ぶ声が聞こえ、オレは腕の中の彼女に思い切り突き飛ばされた。