恐怖短編集

「これを見て」


言葉を繰り返すが、写真を見ようとはしない。


栞は写真をその人の目の前にかざし、「見えるでしょう?」と聞く。


その人の目が機能しているのかどうか栞はわかっていなかったが、何もしないよりはいい。


オウム返しが出来るのだから、耳は聞こえていて声も出せるのだ。


だとすれば、どうにかしてコミニケーションを取れるはずだ。