恐怖短編集

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当たり前だが、部屋の中は真暗だった。


玄関を開けた瞬間、こじんまりとした生活の香りが、鼻につき、栞は安堵のため息を漏らす。


それと同時に、一人暮らしの寂しさを痛感するのであった。


「ただいまぁ」


誰もいないのに、そうやって呟くことがクセになっている。