恐怖短編集

すると一哉は軽く肩をすくめ、長めの茶髪をかきあげた。


悔しいけど、こういうナルシスト的な行動がよく似合う男なのだ。


「さ、仕事仕事」


栞を一通りからかって飽きてしまった一哉が、すぐにスイッチを入れ換えてパソコンへ向かう。


いつもそうなのだ。


スイッチの切り替えが鈍い栞だけが、取り残されたようにそこにいる。


そして、たった一人、いつまでも熱い鼓動が絶える事はないのだった……。