恐怖短編集

首を傾げる一哉に、栞はペンを持って、メモ帳に『お呪い』と書く。


「おまじないって言うから響きがいいだけで、呪いをかけるのと同じです」


「いいじゃん、呪いの方が効果ありそうで」


と、更に楽しそうな声を上げる。


一哉の遊び心を静めるためにやった行動が、見事に裏目に出てしまったらしい。


栞はここでようやく、一哉の手を自分の肩から引き剥がし、『セクハラですよ』という視線を向ける。