恐怖短編集

そして、数日後。


五寸釘とかなづちを持った栞がいた。


何度嫌がっても、どんなに他の方法を考えてみても、結局これしかなかったのだ。


「ゆっくりやってくれよ」


「えぇ……」


両手で一哉の顎を支え、唇にキスをする。