恐怖短編集

「ヒッ!」


まさか、動き出すなんて思っていなかったため、その気味の悪い動きに後ずさりしてしまう。


その瞬間、ゴトンッという鈍い音と共に、バランスを崩した一哉が前のめりに倒れた。


「一哉!!」


慌てて駆け寄り、抱き起こす。


一哉はちょっとハニカンだような笑顔を見せて、「愛してるよ」と呟き、栞に口付けをした。