恐怖短編集

そして……。


メキメキメキメキ……!


と、まるで人間の体がゆっくりとへし折られていくような音が、聞こえてきた。


「あぁ……あああああああ!!」


苦痛でもなく、快楽でもなく、高くもなく、低くもない、一定の声がその音と共に発せられる。


「ああああああ!!!」


声を上げながら、一哉の体に、干からびていた口元に潤いが生まれ、枝のような手に柔らかさと温もりが宿っていく。


まるで、ミイラが生きていた頃の姿に戻っていっているようだ。