恐怖短編集

その態度に、少なからず一哉は動揺していた。


栞は自分の事が好きなのだと、前々から確信していたのだ。


それは、栞の態度、言動を見れば誰だって一目瞭然。一哉に気付かれていない、と思っているのは栞ただ一人だった。


一哉自身、最初から栞に興味があった。だからこそ、からかって遊んでいたわけだし、子供じみた事をして困らせることもあった。


けれど、最近の栞はどうもおかしい。


一哉が話かけても上の空だったり、食事を誘っても断ってきたりと、態度の変化が極端に現れた。