近藤Side


「歳、本当にいいんだな」


「あぁ」



「もう鈴ちゃんにも会えないかもしれないんだぞ」

「どちみち会えねぇよ」



昔話していた彼女、鈴ちゃんはもうあれ以来話には出てこなかった。


歳は自分に言い聞かせるように放ち門えと戻っていった。


いよいよ京で本物の武士になるんだ。