2年前…つまり過去。 その過去の、そのまた過去。 僕と妹が両親に捨てられてから、僕達がどうやって生きてきたか…。 荒んだ街 妖しげな看板 昼でもほとんど人通りのない道 僕はそこに独り、ぽつんと立っている。 時折 通る人影に、僕は期待を寄せる。 もの欲しげに見つめる僕を見て、中年男性が立ち止まる。 『ボウヤ…いくらだい?』